2008年3月31日月曜日

自転車を買った。

目を付けたのはブリジストンのアルベルトだ。アルベルトにはピンからキリまであって(とは言っても実売3万円~6万円位)モデルによっては手が届かないでもない。当然どれもアルベルトだ。

ここでアルベルトの解説をしておく。アルベルトはその名から容易に想像できる通り自転車のチェーンの代わりにベルトがついているのだ。「それがどうした」って?・・・チェーンが外れない、金属チェーン特有のガサツな感覚がない。滑らかにスタートする。静か。いいことずくめなのだ。(もっともバリバリのアスリートには向いていないんだろうな、スピードの水着と違って)さらに細部も充実している。オールアルミボディやオートライト、蓄光式テールランプ、ハンドル内臓式ベルなど最新機能がいっぱいなのだ。

魅力的なアルベルトだったが、値段が高い。でも今の時期(新入学シーズン)のベストセラーだと言うから世の中金持ちが多い。当然最低の3万円モデルにはほとんどオプションが付かない。スタンドだって片足式だから不便だ。
「こんなところも車と一緒なんだなあ」
妙に感心してしまった。車のグレードもピンキリで最低グレードだとなんにも付かない。上級グレードの装備がとても魅力的に感じるのだ。結果上級グレードが一番売れるらしい。アルベルトも一緒だ。予算オーバー!あきらめよう。ちなみに3万円~6万円くらいってのはネットでの最低価格、実店舗だとあと1万円くらい高い。

結局、ジャスコオリジナルの自転車を買った。
「なーんだ、つまらん。」
こんな声が自分の中からも聞こえてくる。ところがこの自転車はすぐれものなのだ。オールアルミ、ステンレスボディ、ねじまでステンレスで錆びない。かごは前と後ろにオプション(←このカゴはスーパーのパスケットが丸ごと入る)で2つ。もちろんオートライト、しかも明るい。3段変速。たぶんどこかのOEMなんだろうなあ。これだけついて29800円!

こうしてぼくの愛車は我が家にやってきた。どこに行くにも自転車だ。少し離れたスポーツクラブも、かなり離れた税務署も、まだその先の社会保険事務所も全部自転車だ。雨の日以外は。

2008年3月30日日曜日

自転車の選び方①

18歳で免許を取って以来、車がない生活をしたことのないぼくにとってこのところのエコ生活(つまりはチャリンコ移動)は新鮮だ。こう言うと聞こえがいいが不便なこともある。それは雨の日だ。←当たり前だね。

早速自転車を買った。意外と凝り性なぼくは買う前に色々調べてベストチョイスをしたつもりだ。
まず最初に価格制限(ぼくの価値基準)があるから絞り込みは容易だった。もともと自転車に詳しいわけでもないから自ずから対象は絞られていったのだ。ここでぼくの自転車選びのポイントを大公開しよう。
・5万円以下、できれば2万円以下。
・錆びないこと、家は玄関先に野ざらし駐輪だから錆びる自転車はみじめなことになる。
・カッコいいこと。
・変速機がついていること。
・オートライト、子どもの時にライト点灯に失敗して親指の爪をはがしたことがあるのだ。
・かごがついていること。
・軽いこと、これは重要だ。軽くて丈夫が自転車の最大の性能と言っても過言ではない。
・折りたたみがいい。
と、まあこんなものだろうか。ここからは消去法だ。全部をかなえることはできないから候補は2種類に絞られていった。上記の予算内であれば舶来品(ポルシェとかフェラーリとか)は無理。錆びないってのはアルミ、ステンレスに限る。騙されそうになったのは「アルミリム」これはリムがアルミなだけでその他の部品はアルミじゃない。だからわざわざアルミ「リム」と記載しているのだ。とくにアルミやステンレスは軽量化にも役立つ。折りたたみで絞り込むとAバイクにあたった。まさに理想の自転車じゃないか。何か発見でもしたかのようなワクワク感で満たされていくのを感じた。

2008年3月29日土曜日

勉強しなくちゃ

就職活動をするには資格があると有利になる。当たり前のことだ。前にも述べたが最強の資格(と言っていいのかわからないが)は英語だ。英語が喋れるととりあえずは高給の仕事にありつける。前職の時にも外資系の英語が喋れるだけのお世辞にも能力があるとは言えない人が高給をとっていた。もっともその人は3か月位でやめていったが。

ぼくの場合は中小企業診断士を目指している。このところヤフオクだとかFXだとか転職活動だとか諸々でさぼりにさぼりまくっている「勉強」を再開した。ちょうど息子がいよいよ高3で受験に臨むものだから結構一生懸命勉強している。負けじとがんばろう!

仕事をしていると勉強する時間がない。そうでなくともやっぱり時間は足りない。なぜだろうか。答えは明快だ。雑用だろうが、仕事だろうが、休暇中だろうが大人にはやることがたくさんあるのだ。家事だって、酒を飲むのだって、人に会うのだって時間はかかるのだ。年をとると時間が早く過ぎる。物覚えが悪くなる。こんなことを聞いたことがあるだろう。誰だってそうなのだ。

時間が早く過ぎる・・・たとえば10歳の時の1年間はその人にとって1/10だ。40歳の人は1/40だ。どっちが小さい?答えは明白でしょ。時間が早く過ぎるのではなく相対的に早く感じるのだ。
物覚えが悪くなる・・・年をとると氾濫する情報が蓄積されて取り出しにくくなる?そうなのだ。覚えるべきことがそうでない瑣末な情報にかき消されてしまうのだ。どしゃ降りの雨の一粒を気にするか?のどが渇いているときのコップ1杯の水は五臓六腑にしみわたるだろう?(個人的にはビールの方がいいが)

子供は(極論に近いが)勉強しかすることがない。だから集中できる。また試験(入試が最大かな)が迫ってくるものだからまた必死になれる。大人には試験がない。またはあってもそれはただの通過点やセレモニーであることが多い。子どもは違う。特に入試なんかは人生の一大事だ。合否は天国と地獄の分かれ道だ。だから必死なのだ。サラリーマンに試験があって成績が悪いとクビ!なんてことになったらみんな必死に勉強するだろう。それはそれで必要なのかもしれないな。

などと思いを巡らしながら今日も世は更けてテキストは1ページも進まないのであった。

2008年3月28日金曜日

パソコンとの戦い継続中

パソコンと格闘する。一昔前ならインストールされたソフトとの格闘だった。古くはMS-DOSの時代がぼくのパソコン生活の発端だった。当時はPC98が全盛、富士通なんかはFMRシリーズで独自路線だった。FLORA(日立)とかACER(台湾のメーカー)なんかもちらほら見た気がする。この頃はコマンドを入力してパソコンを動かした。マウスですらマイナーな存在だったし、対応しているプログラミング言語も非常に少なかった。トラブルの原因はCONFIG.SYSとAUTOEXEC.BATがほとんどだった。これがほんの15年位?前の話なのだ。

第一種情報処理技術者であるぼくにとってはお茶の子さいさいだ。トラブルの原因なんてたかが知れてる。リブートだって早い。テレビをつけるのと大差なかった。人間味のあるパソコン時代なのだ。

ところが今はどうだ!!何が何だかさっぱりわからない。トラブルが発生するとベンダーのFAQに頼るしかない。レジストリなんて下手にいじったらどうなるか、怖くてできない。また何でもかんでもすぐに「再起動」ではないか。再起動するのにまた時間がかかりすぎる。そのまま電源切れないものか。これは絶対にOSのせいだ。ねえビル・ゲイツさん。

ソフトが高級になるとそれを使う人間が低級になるって先輩から聞いたことがある。なるほどね。言いえて妙だ。パソコンは今やその目的のほとんどがインターネット関係になった。それでなければMS-OFFICEか。それ以外のソフトはゲームしか知らない人が多いのではないか。だったらもっとユーザの立場に立って考えるべきだと思う。

ハードウェアは着実に進化している。キーボードやマウスはコードレスが主流(これがまた性能が悪いが)ぼくがコードレスにして欲しいのは電源ケーブルなのだ。それから掃除機のホースもコードレスにならないかなあ。ねえドラえもん。

2008年3月27日木曜日

ロボフォーム

このネーミングセンスのない、またホームページが怪しい、そして動作がスパイウェアっぽい「ロボフォーム」というシェアウェアがなんともまた・・・便利なのだ。

まずは「ロボフォーム」で検索してみるとすぐにHPにヒットする。ダウンロードもかんたん。まずは使ってみようと中身もよく見ないでダウンロードして起動してみた。途中何度か何かを確認してきたがすべて
「Yes」だ。ぼくのようなやつがすぐウイルスやスパイウェアを呼び込むんだろうな。

そう言えばその昔ワンクリック詐欺みたいのにひっかかった。(正確に言うと架空請求を受けた)お決まりのHサイトで次々と「YES」ボタンをクリックしていくと突然警告画面になって300ドル振り込めってやつだ。わかっていてもあまり気持ちのいいものではない。無視を決め込むことにしたが完全に何かがやられていてたびたび警告画面が現れる。この手の詐欺でやられる人の気持ちがわかるような気がした。当然、再インストールして消してやった。

それとはまったく関係のない「ロボフォーム」だがとにかく便利。まずは今まで携帯電話のメモ帳を開いていちいち入力していたID・パスワードをセミオートで記憶してくれる。一度記憶したら次からは該当のURLが発現するたびにまたセミオートで入力してくれる。名前や住所、誕生日、カード番号なんかも登録しておけば一発で入力できる。ブラウザを開くとツールバーに常駐している。もちろん自在に編集もできるし、別売の「Airロボフォーム」はメモリスティックに入れて別のPCで使うこともできるのだ。一度使ったら確かに手放しがたい。ダウンロードは無料だから調子にのって使っていたら(約50件)無料期間が終わった。終わると無料では10件しか登録できないという。10件じゃ足りるわけないよな。

ぼくは数千円をはたいてライセンスキーを購入することになった。

2008年3月26日水曜日

パスワード管理ソフト

眠い目をこすりながら、何十回目の再起動でようやく落ち着いた。心得があるぼくですらこんな調子なのだから素人のみなさんはどうしているのだろう?ひょっとしてぼくがど素人?それともいらないことをやらかすからトラブルに遭うのだろうか。

最近パソコンでやったことを思い出してみた。
・便利そうなサイトへの「無料」会員登録
・クレジットカードの申し込み
・FX口座の申し込み
・インターネットバンキングの登録
・ブログの登録
等々、自分の名前や住所、そして何よりもログインIDの設定とパスワードの設定だ。もう何百回同じことを繰り返したかわからない。それもすべて同じならばいい。各サイトによって違うのだ。
ログインID編
・各サイトから提示され決められるわけのわからない暗号みたいなもの。
・任意だが文字数に制限のあるもの。(大抵は6文字以上)
・数字だけでいいもの。
・英数字が混在していなけばいけないもの。
・大文字小文字の区別や指定があるもの。
パスワード編
・●●●●●と表示されることが多く、忘れると文字数や登録時の記憶もあいまい。
・各サイトが勝手に生成する暗号
・任意で決めるが数字だけじゃダメでその場限りの思いつきで入力したもの。
・忘れると再発行できないサイト

ぼくはこれを携帯電話のメモ帳に入れておいた。でもだんだんと多くのID/パスワードを設定して行くと面倒くさいわ、わけわからないわ、しまいには検索するのすら大変になった。そこで
「メモ帳に書いてデスクトップにおいておこう」
やってみたが、これもうまくいかない。持ち運びはできない。コピペも意外と面倒だし。何よりもセキュリティ上めちゃくちゃ心配だ。みんなどうしているんだろうな?
ぼくは画期的なソフトを発見した。明日、発表!

2008年3月25日火曜日

パソコンとの格闘

ぼくはIT企業でプログラマをしていたことがある。今風にITなどと言っているがソフト会社の方が通りがいいだろうか。その頃はまだパソコンが一人一台の時代ではなく、今みたいに何でもかんでもパソコンじゃなかった。卒論だって手書きだったし、驚くべきことに会社の提案書だって手書きだったことが信じられるか。
それもそんなに昔の話じゃない。ほんの20年前の話だ。付け加えておくがインターネットなんて言葉すら極めてマイナーだった。と言うよりなかった。携帯電話が肩掛けのついたパソコンの筐体くらいの大きさがあったのだ。

それがどうだろう。今やパソコンは一人一台以上、会社じゃメモ書きすらワープロやメッセンジャー、eメール。どんな業種だってパソコンがなければ仕事にならない。今ぼくはFXやらヤフオクやら転職活動やらでそのすべての発信源がパソコンだ。やり取りだってメールが欠かせない。過去に何度も経験があるが、今日もそうだった。
「フリーズ!」
このVistaめ!メモリを2GBも積んでいやがるくせに!今度は何だ?またマカフィーの野郎か?ウイルスを退治しているところは見たことがないが、ぼくの時間を浪費するためにこんなに高い金払っているわけじゃないぞ。おまけにタスクマネージャすら起動しない。これで何度目の強制シャットダウンだ。もう3時間も格闘しているんだ。あーやっぱり新しくインストールしたあれかな?

パソコンは便利だ。しかしながら便利になったことによる効率UPよりイレギュラーに対応するための効率ダウンの方が大きな気がする。便利なインターネットバンキングだって面倒な申込、パスワードの記憶、無駄遣い・・・枚挙に暇がないくらい全体的な効率は落ちているのではないか。ひょっとしてIT産業をつくるために存在しているのがパソコンなんじゃないか?自問自答しながらさらに悪戦苦闘を続けてこの時間だ。もう寝ようかな。

2008年3月24日月曜日

一喜一憂

ご存知の方には不必要な説明になるが・・・
テクニカル分析とはチャートをみて、その先を予測する。その中でもオシレーターだのインジケーターだのよくわからない種類は多く存在している。そんなのわかるわけがない。しかもこれだけ多くの金額と多くの人々が取引をしている世界でチャート通りに相場が動くわけがないと思い込んでいた。

その点、取引は人間が行っているのだからファンダメンタルは信頼できるはずだ。(と思っていた)つまり各国の財務長官がこう言っただの、経済指標が良かった(たとえば失業者が増えた)だので為替が動くのだ。単純なぼくでもここでなんとなくでは不安だったのでFX会社が提供している経済指標の情報を利用することにした。今でも不思議なのだが重要経済指標には発表のスケジュールが決まっており、予想値があるのだ。これって誰が予想するんだろう?

その予想より結果がいいとその国の通貨が高くなる。予想外に悪いと安くなる。
「なんて単純なんだろう。これは必勝法なんじゃないか。ぼくは世紀の大発見をしたのだ。」
そんなわけないない。
しかししばらくはそんないい加減な判断が当たった。暇なものだからずっとチャートを見ていてこまめに取引をするものだから、当たるのだ。ドキドキで夜も眠れない。ジェットコースター。

ぼくが失敗から導き出したファンダメンタル分析の結論を特別に読者に教える。まったく必勝法ではないが当たっていると思う。
①ファンダメンタルなど為替相場には関係ない。(よほどのサプライズは除く、戦争とか)
②FX会社の情報はこじつけが多い。(発言を受けて円高に進んだなど)
③トリガーになることはある。(トレンドにのって上昇しているときにいい指標がでると後押しする)

もう一つ実感したことを今日は特別に教えてあげる。
世界を動かしているのはUSドルだ。つまりはニューヨーク市場だ。次いでユーロだ。円はその次なのだがあくまでもおまけでしかない。(感覚的に)つまり円高になると云うのは正しくない。ドル安になるのだ。これだけでも初心者には役にたつはず。もちろん実践・勉強しないとぼくと同じ失敗を繰り返すと思う。一部の例外を除いて、そしてその例外はあなたではない。



2008年3月23日日曜日

九死に一生(おおげさな!)

ついにドル円は100円を切った。円高を恨んだ。
「もうどうにでもなれ。別に死ぬわけじゃなし。もうFXなんかやめた。」
自暴自棄になりかけた時、トレンドに変化が見られた。少しずつドル高になっている。100円台を持ち直してきたではないか。でもまだ30万円は損している。PCの前に座ったときに確か28万円ほど沈んでいた。一時に比べればずいぶん取り返したのだから、今ポジションを決済してしまえばいいのだ。ラッキーなんだから。そして改めてポジションをとりなおせばいい。円高でも円安でもいい。今度はストップを入れて・・・・・・できない!
こんな芸当ができる人は自分の金じゃない運用をしている人だけだ。

FXをやっている(ど素)人はおそらく例外なく、100%の勝ちを目指す。ラッキーを信じる。1円でもへこむことが許せない。とくにポジションを持っている時はそうだ。ポジションを持つ前だけが冷静な判断ができる。そこでストップを入れておかなければいけない。熱くなると判断がつかない。只管ラッキーを目指すのみになる。

ラッキーは訪れた。数日後、ぼくの虎の子は元に戻った。正確に言うと清水の舞台から飛び降りたつもりで10万円で損切りをしたのだ。激動の1週間はこうして日常に戻った。10万円の授業料を払って。この時のぼくは単純平均線しか見ていなかったくせに
「テクニカル分析は信じられない。」という誤った結論を導き出し、ファンダメンタル分析に走る。

2008年3月22日土曜日

レバレッジってこわい

そんなこんなで50万円の元手はすぐに70万円になった。もう気分はプロのトレーダーだ。
「ぼくって才能あるのかも?」(ないない!)
結構調子にのってレバレッジ50倍で証拠金20万円の取引をデイトレードで続けていた。
数万円儲けては売買を繰り返していたが、直もの足りなくなってくる。わずかな貯えは少しずつ
増えて気が大きくなってきたのかもしれない。今考えると単純平均線のみ見てその傾向で売買して
いただけなのに。

ある時、いつものようにドル円でドルを買った。スワップも少しずつつくし、円高も一服したはずだった。(これは正しいのかもしれない)来週からは函館に妻と旅行に行くことになっていた。
「帰ってきたら旅行代くらいは平気で儲かっているかも?」
なんて幻想を抱きながら携帯を片手に意気揚揚と北斗星に乗り込んだ。

閑話休題
北斗星はただの寝台列車である。イメージのような豪華寝台なんかではない。ベッドは狭いしシャワーすら予約制で一杯である。もし予約がとれても5分しかお湯がでない。トイレまで狭くてきたない。当然テレビは映らない。唯一、奮発した車内のフランス料理だけは結構いけた。それだけだ。

函館に着いて携帯の為替相場をみたら真っ青になった。ドルが急落しているではないか。すでに2円も下がっている。つまりは20万円の損だ。まだ下がりそうな気配だ。(これもまた錯覚なのだが、当たっていた)
せっかくの湯の川温泉も宿を堪能するどころじゃない。夜景だってなんだか遠くの富を象徴しているかのようで美しさも半減だ。次の日だってまた1円、2円と下がっている。ついに含み損は50万円に近づいてきているではないか。ストップを入れておけばよかった。後の祭りだ。携帯じゃトレードできない。できたとしても今損切りする勇気はない。ロスカットの恐怖が迫っていた。

たった20万円の証拠金なのに、数日で50万円損をするなんてことがあるのだろうか。これがレバレッジだ。

2008年3月21日金曜日

初トレード

いよいよ初のFXデビューとなる。デモトレードをやっていたので気分はもうプロのトレーダー。薔薇色の近未来を夢見てなんと50万円の大金を証拠金として振り込む。ドキドキの瞬間だ。こんな形のないものに使う50万円は生まれて初めてなのだ。

家を買う。車を買う。時計を買う。飲みに行く。パチンコでする。宝くじを買う。家族で旅行に行く。スーツを仕立てる。ゴルフクラブを揃える。ゴルフ場で料金を支払う。スキーのリフト券を買う。・・・悲しいかな、ちょっとした大金を使うことなんてこんなものだ。今回は取引も全部インターネット、なんとなく頼りない無線LANのパソコンとよくできたトレードソフトとWebサイトが相手のバーチャル取引で50万円!これでいいのか。(大体こんな商売があるのか?)

自問自答の中、ソフトを操作して20万円のレバレッジ50倍で勝負に出た。お決まりのUSD/JPYでロングだ。不慣れなのでストップもリミットもつけない。デイトレードしか頭にないのでチャートをずっと見ていた。見る見るうちにドル高は進み50銭上昇したところでショートに。なんと30分位で5万円の利食いだ。こんなにおいしいことがあるのか。
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20万円を証拠金として賭けて1000万円の勝負ができる。1ドルが約100円だから為替が1円動くと10万円の損益がでる。つまり為替が1銭変動すると1000円動く。1銭なんてもののコンマ数秒で動く。為替と言えばアメリカのドルと日本の円くらいしかなじみがないのでそれに賭ける。ドルを1000万円買ったのだ。ドル高(円安)になると儲かるしドル安(円高)になると損をする。ソフトを見つめていると為替の変動(この場合は円安に動いていった)に伴いリアルタイムで金額が動く。グラフと為替レートをボーと見ていたら小幅に上下を繰り返しながらあっという間に50銭円安になった。1000×50=50000円の儲けだ。そこで買っていたドルを売ってしまった。買って売ったのだからプラマイゼロになる。残るは利益の50000円なのだ。

この調子だと働かなくても暮らせるなあ。甘い幻想を抱く自分を冷静に見つめることは誰にもできない。



2008年3月20日木曜日

FXの口座をつくる。

FX取引の申し込みは金融機関お決まりの堅苦しいものだ。一番印象に残ったのは延々と書き連ねてある「約款」の類。生命保険の約款を全部読んだ人はいるか?おそらくは作った当人ですら全部は読んでいないはず。それに近いものがある。要約すると「損しても自己責任だからね」と書いてある。

まだ会社に籍があるうちにクレジットカードとFXの口座はできるだけ多く作っておくことにした。どの申込書にも本人確認書が必要だから免許証はスキャンニングにしてデータで保存しておいた。へそまがりのぼくは住基カードもコピーしておいた。普通のサラリーマンは会社にFX会社から電話があったら大変だ。FXはすでに市民権を得たようでいて相変わらず胡散臭いものの代表だ。でもぼくは大丈夫、在籍はしているものの会社は辞めるのだから。

FX会社の紹介は追々するつもり。最初につくったFXCMジャパンの刷り込み現象で他のサイトがチープに見えてしまう。ここのシステムは専用ソフトをダウンロードするのだ。それゆえマンマシンインターフェースは抜群。ただそれだけと言えば言えなくもない。色々な本で色々なFX会社が紹介されているので参考にしながら選んでいった。もう10社くらい口座を作っただろうか。

本文を読んでくれた方にFX会社の選び方を伝授しよう。
・キャンペーンがお得なところを選ぼう。1万円は当たり前。
・携帯電話対応のシステムがいい。外出先から決済できないと大変な経験をした。
・ネットの情報に惑わされるな。アフィリエイト狙いのものが多い。
つまり低額から始められていきなりお得な会社を選ぶべきだと思う。大体初心者はデイトレードを目指す。またそこに帰結する。なぜかって?やってみればわかる。スワップ狙いなんて為替が変動したら何の足しにもならない。
「24時間眠らない市場・・・それがFX」
なんてかっこいいコピーがあるが眠らないのはほかならぬあなたであることに気づくだろう。

2008年3月19日水曜日

新所得計画

微々たるものだが、ヤフオクで収入を得ることになった。(得られるかもしれない淡い期待)
「これだけじゃとても生活できない。」
いくら楽天的なぼくでもすぐわかる。

今、流行のFXにチャレンジすることになった。
「世の中に甘い話はない!」
そんなことは身にしみて理解している。これもきっとそうだ。本能的にわかる。
「やってみなきゃわからないじゃないか。」
いつでも心の中の天使(悪魔かも?)はそう囁く。そうだ!やりもしないで何がわかる。やってみれば価値のないものかどうかわかるはずだ。リスクはチャレンジする勇気のないものの言い訳だ。宝くじだって買わなきゃ当たらないぜ。

まずは目にとまったのがFXCMの「Amazonギフト券5000円プレゼント」だった。今考えてみるともっともっとお得なキャンペーンがたくさんあった。でも素人のぼくが惹かれたのは事実だ。それでもなんだかよくわからない。まずは専門用語がわからない。全部英語だし・・・妙に日本語に訳したものもよくわからない。
素人のみなさん、いくつわかる?
・スプレッド5銭(何語?)
・業界最高のスワップ金利(スワッピング?)
・手数料ゼロ(何の?)
・ポジション
・通貨ペア32種類
・豊富なチャート
・5万円からの安心取引
正直、ぼくはまったく何のことかわからない。あんまりわからないので本屋にいった。
「ど素人から始めるFXの本」
これだ。入門書なんだ。早速購入して読み始めた。やはりわからない。実際やってみるしかない。どうやらデモトレードってのがあるらしい。これなら自分の資金を投入せずに外為取引のシミュレーションができるらしい。このデモトレードは実に儲かった。自分の金じゃないから思い切りもいい。あきらめも早い。読みも的中するわ。夜もぐっすり眠れるわ。
「こんなに簡単に儲かるなら、やらなきゃ損だ。」
不労所得を夢見てFXの世界を垣間見てみることにする。

2008年3月18日火曜日

出品したぞ

ヤフオクの指南マニュアルみたいになってきたのでそろそろ主題に戻そう。

色々な専門用語と多くのチェックボックスを乗り越え一気に5点ほど出品した。すごく気になるので頻繁に自分の出品ページを覗いてみる。
「ウォッチリスト?」
これなんだろうか。素朴な疑問だ。勤勉な人はここでHELPを見たり、本を見たりして問題を解決するのだが、ぼくは大体の場合マニュアルを見ない。(自慢できることではないが)電化製品を買ったときもそうだ。
携帯電話のマニュアルなんか見たことがない。今までマニュアルを見なくて一番困ったのはiPodだ。タッチオペレーションもとっつきにくかったが、英語をそのまま翻訳したような日本語のインフォメーションが難解なのだ。これはGoogleにも言える。ひょっとするとおじさん、おばさんたちが機械に弱いというのは欧米文化に慣れないだけなのかもしれない。これは新しい説ではないだろうか。
話は逸れたがウォッチリストの意味は類推してわかった。入札者が栞をはさんだのだ。
「こんな時間に見ている人がいるんだなあ。」
妙に感心しつつ、時々出品ページを開けてはワクワクしていた。
「商売って楽しい。」
自分の商品に入札が入って価格が上がっていく。こんな単純なことが楽しいのだ。そしてぼくの英語教材は売れた。なんと3万7500円!実質2万円で英語のソフトを買ったのと同じ。しかももう5年位前の教材じゃないか。今度から買い物するときは値下がり率が低いものを買おうっと。
英語が話せた!自分に驚いた!うれしかった!【10日間お試し期間付】

2008年3月16日日曜日

初めてのヤフオク出品~写真加工

どうにかこうにか商品の写真撮影は完了した。当然使用したのはデジカメ、SONYのサイバーショット(DHC-H7)だ。800万画素ある。素人目には200万画素を超えると精度なんかみんな一緒だ。大きく引き伸ばした時に(プリントした時に)違いはでるらしいが、どこの誰が大切りのプリントなんかするのだろう。少なくともぼくはやったことがない。家のプリンタ(CANON MP970)でそんなことしたらインク代がいくらかかるのか少し怖い気がする。

「さて出品だ。ふむふむまずは画像の登録か。3枚まで登録できるんだったな。」
画像のアップロードボタンを押すと
「500KBまでしか登録できません!」
ナニ?どうすればいいんだ。ここでマニュアル本の登場である。
「画像加工ソフトを使ってサイズを圧縮する。」
うーん、圧縮?LHA?違うな。ところでサイズはいくつだっけ?そんなに圧縮すると画像がつぶれてしまうのではないだろうか。おーサイズはなんと2MB以上あるじゃないか。これを500KBにするってことは面積は縦×横だから縦横サイズを半分くらいにすれば面積は1/4になるはず。それっ!あれまだ大きいや。それじゃもう少し・・・今度は小さすぎる。これでもいいんだけれどなんとなく500KB丁度位じゃないと損した気分。こんどは大きくするか。こんなもんかな?さて登録しよう。
「よしできた。」
悪戦苦闘の末、登録に成功!では次の写真・・・あー、これもサイズオーバー。こんな感じで無駄な作業を繰り返してようやく登録ができた。登録開始からここまで実に2時間もかかった。

ここで再び素人指南。
「最初から低い解像度で撮れ」
たったこれだけのことで本日の問題は解決。写真にはそれほど高解像度は必要ない。というか判別つきませーん。チャンチャン!

2008年3月15日土曜日

初めてのヤフオク出品~撮影

周りを見渡してみるとなぜか目についたのは未開封のマカフィーのアンチウイルスソフトとスピードラーニングの教材だった。特にこの教材は結構いい値段だったのが印象に残っている。6万円位したはずだ。CDなので一通り聞いてみたのだが、何事もそうなのだが「継続な力なり!」だ。それでおおよその成果はわかるだろう。

出品する際に誰もが最初にひっかかるのは「写真」だ。うまく撮れないのだ。学生時代の友人が
「写真は光がほとんどすべてだ。」
と蘊蓄(読めるか?)を語っていたのが思い出される。言い得て妙だ。実感した。フラッシュをたくとまず失敗する。変な光が商品に反射してクオリティが落ちるのだ。素人は(ぼくもだが)これで失敗する。
次に背景だ。ゴミゴミした家の様子が写りこんでしまう。何の写真かよくわからない。かれこれ半日がかりで商品の写真を撮った。

ごちゃごちゃ言っても仕方ない。ぼくが素人写真のコツを伝授しよう。
「太陽光で撮れ!」・・・無理なら明るいライトを使う。
「バックは白」・・・壁でもパネルでもいいから必ず模様のないもの。
「編集ソフトで加工せよ。」・・・背景のいらない部分を切り取るだけの機能でいい。
「手ぶれ防止機能を使え。」・・・三脚がいいが扱いが大変。
「フラッシュはたくな。」・・・プロが使う大きな大光量のフラッシュはOKなのだが。
こうして写真を極めたぼくは次のハードルに向かって走っていくのであった。

「スピードラーニング英語」

2008年3月14日金曜日

初めてのヤフオク

何はともあれ、ヤフオクなるものをやることになった。ハウツー本の頭でっかちな知識ではよくわからないのでまずは出品することにした。

子供のころは誰しも多かれ少なかれコレクション癖があるものだ。ぼくの場合は仮面ライダーのカードと切手だった。早速、神戸の実家に行ったついでに押入れを探した。
「ない!」・・・小学生の時の絵の具のパレットは見つかったのだが、中学生の時の電気毛布は見つかったのだが仮面ライダーは登場しなかった。がっかりだ。もっとも仮面ライダーのカードは大した値段ではなかった。初心者になんでそんなことがわかる?実は便利なサイトがあってオークションの落札価格が分かるのだ。オークファン(http://aucfan.com/)というサイトだ。ここでネットサーフィンならぬ落札品サーフィンをやってみた。そして身の回りにある売れそうなものを出品してみることにした。

まずは「出品する」をクリックしてみる。ここで最初の壁だった。
「入札が4999円までしかだめ???」
出品するためにはYahoo!プレミア会員になる必要があった。月額294円という微妙な金額でプレミア会員になることにした。しかもすぐには利用できないらしい。
「めんどうくさーい」
KICKのように一人で叫んで素直にYahoo!に従うことにした。1週間位で会員証みたいなのが送られてきてようやく出品できるようになった。(ひょっとするとその前にできたのかもしれないが)今はその会員証はどこかになくしてしまった。

明日は初めてのヤフオク出品における苦悩を記す。

2008年3月13日木曜日

オークション入門

時間はたっぷりある。暇というよりは時間が自由になるのだ。自由になる時間を将来のために使わなくてはならない。そんな危機感だけはあった。

「YACHTちゃん、ヤフオクかFXかなあ。」・・・妙に気にかかっていた台詞は彼からのメールで始動し始めた。そのメールで紹介されたのは「ヤフオク・モバオクの達人養成講座」という本だった。何一つ予備知識がなかったぼくは早速その本を注文することにした。ここで初めてアマゾンマーケットプレイスで本を買った。言っておくがぼくはアマゾンファンだ。サイトの作りが素晴らしい。ITに携わる人間としてはぜひ参考にして欲しい。マーケットプレイスで本を買うと数日後に自宅に達人養成講座が届いた。読みやすい本だった。おまけにマーケットプレイスの出品者は著者の山口さんだった。どうやらオークションで成功して「山口塾」という会社を経営しているらしい。ただし本の内容は「達人」を養成するものではなく初心者入門講座である。何もわからなかったぼくにとってはピッタリの本であった。

事実上オークションはヤフオクがほぼ寡占している。モバオク(auオークションも同じ)、ビッダーズや楽オク、なぜだかアマゾンまでオークションサイトに入っているが。出品数が違いすぎる。ぼくはヤフオクから(だけ?)始めることにした。その後はアマゾンにも手を出すのだが。

こうして趣味の出品者としてはわずか1か月で堂々の実績を残すことになった。ここで確立した手法について次回以降、しばらく記してみよう。

2008年3月12日水曜日

禁煙

タバコはいつでもやめられる。妙な自信がある。社会人になりたての頃、給料がひどく安かった頃
「一日250円のタバコ代は1か月で約1万円かかる。ローンでものを買うと5年払いなら50万円くらいの品物が買える。」
こんな計算をよくしたものだ。
似たような計算で保険のCMでも
「一日わずか250円!コーヒー1杯分で安心が買える。」
なんてのもある。ゼノンの逆理を思い出す。「飛んでいる矢は静止している。」

※ゼノンの逆理・・・有名なのは「アキレスと亀」、足の速いアキレスが先行する亀に永遠に追い付けないというパラドックスです。アキレスと亀には100mの間隔があります。2人(一人と一匹)は同時に同方角にスタートします。亀のスタート地点にアキレスが到達したときには亀は少し進んでいます。(例えば3m)その少し進んだ地点にアキレスが到達した時はやはり亀は少し進んでいます。(例えば10cm)これを繰り返すと永遠にアキレスは亀に追いつけないのです。どうですか?論破できますか。

ちりも積もれば山となる。のでぼくは禁煙を企てた。いい加減な証拠としてはタスポは作った。ちゃんと禁煙は2週間続いた。でもそこまでだった。イライラするのである。言い訳ではないがタバコが吸えなくてイライラするのではなく、今の状況にイライラするのだ。特にストレス解消の方法があるわけでもないのでタバコでも吸ってみた。1箱は20本入りである。残りを捨てるものもったいないのでさらに吸い続ける。なくなると買ってしまう。別に300円に困っているわけではなく、もっと大きな金に困っているのだ。と自分を正当化させている。こんな調子で禁煙は続かなかった。

暇つぶし

危機感はあるものの、時間は自由だ。来るべき将来のために備え、ぬかりなく努力を重ねる。ような人物ではないぼくは突然湧いたフリーの時間を持て余すことになった。

朝はそんなに寝坊できるものじゃない。
読書する気分じゃない。
勉強・・・と言っても何からやろうか。
一緒に遊んでくれる友達も仕事中だ。
家にいると近所の手前もある。

というわけで積極的に出かけることにした。しかし当てがない。足は自然とパチンコ屋に向かった。
有休消化中はバカつきだ。朝お座り一番の一球目で確変なんて経験もした。その時は16連チャンしてスパッとやめた。締めて9万円の勝ち。一万円突っ込んで諦めて右隣に移ったら、いままで座っていた台のおばちゃんがいきなり確変!郷ヒロミがでまくりだ。瞬く間に3連チャン。がっかりしたぼくは帰ろうとしたところにヒロミのまゆ毛が!!(わからない方すみません)12連チャンでホクホク。なんて安物のパチンコ番組みたいな期間が続いた。

ひとつだけこんなぼくが読者のみなさんにアドバイスできることがあります。パチンコはやめなさい。絶対に勝てません。やるなら小遣いの範囲で、特に大切なのはその日の限度を絶対に守ることです。大勝するとその後の判断が狂います。勝てるのはツキです。ツキがあるときはいいのです。ツキがないときにその状況を認識できる能力を人間は備えていません。その能力は第三者だけがもっています。第三者はあなたに忠告をしてくれません。つまり「おいしい話」は世の中に絶対ありません。(くどいようですが)あるのはツキだけです。

というわけで翌月は10万円負けました。

パチンコはやーめた!

2008年3月11日火曜日

マイホームパパ

大学を卒業してから今までずっと仕事一筋の生活だった。正確に言うと仕事というより典型的な会社人間だ。遊ぶ時も会社の同僚、飲みに行くのも会社の同僚、そしてもちろん残業・休日出勤は当たり前だ。最高記録は6か月間休みなし(もちろん土日も)、よく過労死しなかったものだ。

そのせいで家事がまったくできない。料理洗濯はもとより、掃除機の使い方もよくわからない。高校時代にインスタントラーメンとスープを水に入れてそのまま火にかけて出来上がり!!なんて料理音痴の才能も手伝ってのことなのだろう。

子供のことも妻にまかせっきり。学校の行事なんか出たこともない。担任の先生の名前も知らない。一度運動会で学校に行った時など入口がよくわからなかった。挙動不審で警察に通報されるかと思った。最近の小学校は警備員がいて、門が閉まっていて、子どもたちは防犯ブザーを持っている。変な世の中だと思う。

そんなぼくが遅ればせながらマイホームパパを目指すことにした。少し違うがイメージは(あくまでもイメージ)マスオさんだ。酒は家で飲む。ゴルフの前にはクラブを磨く。妻から小遣いをもらう。子煩悩でお人よし。それが目標だ。子どもたちが小さい時なら喜んでくれただろう。

さて家事の方だが、料理はどうしてもできないので洗い物を担当することになった。意外とずぼらな妻はあんまり片付けが得意な方じゃない。これならぼくにも勝てるかも?食後の片づけがぼくの担当になった。ここで発見!我が家には食器洗い機がある。なんて便利な機械なのだろう。限られた空間に食器をセットする創意工夫、油汚れが見事なほど落ちる。手あれだって防げる。乾燥までしてくれる。この文明の利器に魅せられたぼくは食器洗い機を極めていくことになるのだ。反面、他の家事はさっぱりなのだが。

ひとつ不幸なことに娘が指を骨折した。(軽い剥離骨折なのだが)通院することになった。保護者として自転車で一緒に通院していると何か連帯感が生まれてきたようだ。徐々に本当に徐々にだがマイホームパパへの道を歩みだしたような気がした。こんな些細なことからだが、それほど家庭を顧みなかったぼくの大きな1歩だ。

2008年3月10日月曜日

資格をとろう

そう言えば最近、勉強していない。(いわゆる勉強だ、決して本を読まないとか、調べ物をしないとかではない)ノートに文字を書いたり、講義を受けたり、語呂あわせで単語を覚えたりしていないのだ。

「よし!資格を取ろう。」
どうせ時間はあるんだ。何がいいかな?すぐに思いつくのが英語関係・・・「TOIEC」。
次に簡単そうな「簿記検定」、バブルの象徴「宅建」・・・関係者ごめんなさい<(_ _)>
前から興味があったのは中小企業診断士だ。まずは色々調べてみよう。資料請求からだ。だって資料請求は無料だし。百里の道も一歩からだ。

実は勉強には自信がある。大学受験の直前、そのころは共通一次試験だったが冬休みに驚異の一夜漬けを行い880点まで点数を上げたことがある。直前の模試では650点だったのに。それがいけなかった。その後、一夜漬けが抜けなかった。つまり直前まで勉強しない癖がついた。よくいえば集中力がある。普通に言えば計画性がない。悪く言えばなまけものなのである。

ぼくは中小企業診断士への道を歩み始めることになる。

2008年3月9日日曜日

エコ生活

学生時代から車のない生活をしたことはない。だからといって何でもかんでも車で移動する習慣があるわけでもない。趣味のスキーとゴルフをするためには車が必須だからだ。正直運転するのは好きじゃないが、車は結構好きだ。
だから今の車はアウディA6アバントだ。(アバントはステーションワゴンのこと)その前はレンジローバー、そのまた前はディスカバリー、パジェロ、カリブ、パルサーと遡る。車はもはや生活の一部になっているのだろう。 車を買うときは必ずローンだ。なぜだかわからないけれど、いつの間にかポリシーになっている。今の車もローンが残っている。失業中の身にはきついのでさっさと車を売ることにした。
結構あっさりとした決断だった。

ローン残額は約100万円、これ以上で売らなければならない。

まずは新車の購入をちらつかせて、トヨタのディーラーで見積もってもらった。「150万円ですね。新車の契約をしていただければあと10万円プラスです。うちは新車がくるまで今の車にお乗りいただいて結構ですよ。」そんなもんか・・・存外安いものだ。
続いてお決まりの中古車一括査定をネット上で依頼する。必要事項を記入して送信する。瞬く間に自動返信メール、そして電話がかかってきた。

たまたま土曜日の昼間に査定依頼をしたからだろう。この顛末に関しては後日記す。 ものの1週間で車は売れた!
しかも200万円の高額査定だ。まもなくぼくの車がないエコ生活が始まった。

2008年3月8日土曜日

ヤフオク?FX?

会社に行かなくなっても朝は7時半に起床している。昼間はパソコンの前にいることが多いが、夜はもっぱら友人と飲んだ。彼らはサラリーマンで仕事帰りだから大体スーツを着ている。ぼくはスーツを着るのもしゃくだったけれどやっぱりスーツを着て、ネクタイは締めないで出かけた。
ここでも言われることは概ね同じだった。
「びっくりしたよ。」
「よく思い切ったね。」
「どうやって生活するの?」
「応援しているよ。」
「あせらず、がんばれよ。」
こんな感じだ。もつべきものは友達だとも思いながら、つとめて明るく振る舞い再開を約して別れた。

その中で(ぼくより先輩の)ある友人が話してくれた内容は少なからず、これからのぼくの人生に影響を与えることになる。
「うーん、YACHTちゃん・・・やっぱりヤフオクとFXかなあ?」
・・・ヤフオク???、FX???何のこっちゃ?
「実はおれはオークショニアなんだよ。去年もえいちゃんのタオルを出したら20万円になってさー。」
そんなおいしい商売があるのか!
「とりあえず、メールを送るからやってみたら?」
ぼくはそのメールを翌日読んで早速ハウツー本を購入することになる。そして五里霧中ではあったがオークションへの道を歩んでいく。

2008年3月7日金曜日

転職サイトに登録しよう


転職サイトの登録内容で最初につまづいたのは「職務経歴書」の書き方だ。
今までは採用する側でよく目にした職務経歴書だった。
「これは必須なんだろうか。」「どこまで書けばいいんだろうか。」「正直に書いていいんだろうか。」
・・・答えはどの就職サイトにも準備されている。概ね同じ内容だ。
「真面目に転職の意思を訴え、実績を並べたて、自分は何ができるかを具体的に書く。」
といったアドバイスばかりだ。誰もが認める立派な実績と人脈があり、前向きで真面目な人物は転職するんだろうか。との疑問を抱きながらもアドバイスに従った。

次に耳慣れないのが「スカウトを利用する」だ。今になってわかってきたがどのサイトも転職エージェントにスカウトの場を提供するのが主な役割なのだ。世の中に多数そんなエージェントが存在することも初めて知った。これも積極的に利用することにした。

データエントリーで一番悩んだのが、希望年収の欄。そして悩ましかったのが対象年齢だ。どの企業も安く使えて、専門知識があって、若くて(給料が安くて)好人物を求めている。そりゃあそうだがそんな人物いるのか! 世の中は本音と建前がある。「40歳まで」なら5歳くらいは大丈夫。「専門知識が必須」は経験がありさえすればOKなのだ。それがわかればいいのだ。ややこしいことをするなよなあ。ともかく応募資格はあるのだ。

2008年3月6日木曜日

就職活動をしよう

失業するのだから、就職先を探さなくてはならない。当たり前のことだ。
ぼくが就職活動をしたのはもう二十数年前のことになる。とは言うものの当時はバブル経済真っ盛りのころ、いわゆる売り手市場、バブリーマンの時代だ。就職活動なんか形だけもいいところ。一応国立大学生だったぼくは7月まで就職活動をしなかった。(@_@)そろそろやらなきゃなあ・・・と思っていたところある疑問につまづいた。
「就職活動って何するんだろう?」
同級生や(留年していた)先輩に聞いてみた。
「そりゃあ、お前、会社説明会にエントリーしてあとは成行きにまかせんだよ。」
そんなものか、じゃあハガキでも出してみるか。(当時はインターネットなんかなかったからアパートに大量の就職情報誌が返信ハガキ付きで届いていた) てな訳でずいぶんいい加減な就職活動だったものだ。
ところが今回は違う。生活がかかっている。それでもやっぱりよくやり方がわからない。
とりあえずインターネットで就職サイトにエントリーすることにした。まずはキーワード検索、そしてヒットした中から爆笑問題でおなじみのサイトに登録してみた。 記入事項が多い。面倒くさい。なんだかすでに面接や入社試験が始まっているみたいだ。だいたい30分くらいかけて必要事項を入力した。
内容は(なんとなくだが)20代のいわゆる第二新卒対象のような印象である。それでも立て続けにリクナビネクストとマイナビに登録を終えた。この日は精神的にぐったりしてそれ以上には発展しなかった。

2008年3月5日水曜日

クレジットカードを作ろう

世の中は定職につかない人間に冷たい。もちろん国民の義務だから仕方ない。好きで失業したわけじゃない。それでも世の中はわかってくれない制度なのだ。ご存じクレジットカードの審査には勤務先や年収、借り入れ状況などひどくシビアな項目がある。仕事で携わったことがあるからよく知っている。特にどうしようもなくなった時のキャッシングはありがたいものだ。(もちろん返せるあてがあってのことだが)ぼくは早速カードの申込を行った。

これにはぼくの中で2つの条件があった。
・年会費が無料であること。
・入会キャンペーンやポイント、キャッシュバックなど特典があること。

今やクレジットカードは百花繚乱だ。ご存じだろうか、大別すると以下のような種類がある。
・ステイタス系・・・ダイナース、アメックスなど
・銀行系・・・JCB、三井住友VISA、三菱UFJニコス、UCなど
・流通系・・・OMC、SESONなど
・信販系・・・JACCS、ORICOなど(NICOSはこれの雄だった)
そしてこういったカード会社をベースにしたいわゆる「提携カード」が幅を利かせているのだ。ANA・JALは言うに及ばす、NTT・KDDI・YAHOO・楽天・・・枚挙に暇がない。そしてほとんどすべてのカードが「売り」にしているのがポイントだ。このあたりの知識に関しては不完全な本が書けるくらい知っている。
今回の首尾に関しては後日詳しく記すことにする。

2008年3月4日火曜日

退職までの過ごし方

現在、失業中である。正確には有給休暇の消化中である。
実は過去に1度転職を経験している。バブルの真っただ中に1度だけ。その時は有休を1日しかとらなかった。最後の日までフルタイムで働いたのだ。しかし今回は違う。次も決まっていないから生活がかかっているのだ。それでも妙な正義感はあって在職中に就職活動をするのは気が引ける。

どうすればいい? まずは就職が決まるまで、当面の生活を何とかしなければならない。みっともないことにほとんど蓄えらしい蓄えがない。月末には最後の給料がでるから今月は大丈夫。身の振り方を考えるにも先立つものが必要だ。

近未来の目標に向かって着実に準備をする・・・できるものじゃない。経験してみればわかる。そんなに強靭な意志と計画性があるのは「ゆとり」がある人間だけだ。今のぼくにはゆとりはない。それでもすぐにいくつかの「今やるべきこと」を思いついた。

・クレジットカードをつくろう。(失業中はつくれないから)
・転職サイトに登録する。(転職活動と言えばこれしか思いつかなかった)
・社内外の友人と親交を深める。(要するに飲み会)
・車を売ろう(当面の生活費を捻出するのだ)
・勉強して資格をとろう。
・マイホームパパになろう。
・暇つぶしをしよう。
・たばこを止めよう。
とこれだけはすぐ思いついた。考えてみるとなんと俗物的なネタばかり。後々考えてみると俗物的なことだからすべて実践できたのではないだろうか。これからひとつひとつを後述していきたい。
後日、さらに興味深いネタが追加されるのだが。

2008年3月3日月曜日

拍子抜け

辞表・・・正式には退職届と書くのが正しいらしい。
もっともぼくは役員だったから辞表でもいいのだ。大切にしているモンブランの万年筆を執った。どうしてだか自宅じゃ筆が進まない。なんだか虚脱感が漂い、ほとんど何もしないで2日間を過ごした。
妻には「やめる決意をした」と話しただけだった。それだけで特に責められもしなかった。むしろ「生活はどうするの!」「もう少し考えてみたら?」などと言われると思っていたから。心中を酌んでくれた妻に感謝だ。
次の月曜の朝、会社に出勤した。まずは便箋をかばんから取り出して辞表をしたため始めた。一度だけ書き損じてそれでも時間にして10分くらいでしかない。それがぼくの20年間の終焉だった。

辞表の受理はあっけないものだ。特に思い出話をするわけでもなく、再就職の話をするでもなく時間にしてほんの3分くらいだったろうか。
「退職金は出してやる。就職なんてぜいたく言わなければすぐ決まるだろう。」
たったそれだけだった。

ここからぼくの転身ストーリーは始まる。それが華麗なものであって欲しいと願う。どう展開するのかまだわからない。

2008年3月2日日曜日

逡巡、そして決断

現在の年収から数百万円のダウンを提示されたわけだが、それでも他の会社に比べると高い給料だ。

まっさきに子供の顔が目に浮かんだ。反抗期らしい反抗期もなく国立大学を目指す高3の息子、今年から中学生になる小6の無邪気な娘。今まで「アットホーム」などとは縁遠い生活を送ってきたぼくにとっては不思議な感覚だった。
「家族のために我慢しよう。誰だって好き勝手に生きているわけじゃない。みんな辛いことに耐えて生きているんだ。それにまだぼくが取り組んできた仕事では役にたてるはずだ。」
自分にそう言い聞かせて数日が過ぎた。新しい職務だってやりがいが見つかるはずだ。

そして迎えた月末の幹部会・・・依然として会議は針のむしろだ。もうこんな状況が2年も続いている。冒頭で社長からの一言がぼくの雌雄を決した。
「今のミッションからも解任だ。やらせることはないけれど遊ばせてるわけじゃないから何か働かせるように!」
KT・・・空気が読めないぼくにもはっきりと空気が読めた。
「やめよう」
一寸の虫にも五分の魂、武士の一分のキムタクがなぜか思い浮かんだ。人生で最も決断力を試された決断はほんの数秒でなされた。

2008年3月1日土曜日

通告

「解任だ」
バツが悪そうな声が耳に残り、伏し目がちな社長の顔が目に焼きついた。
中小企業ではあるものの、取締役まで務めていたぼくにとっては人生最大のショックだった。
「社員として残るなら閑職を準備して温情で残してやる。」
そのような内容の台詞が続いた。(おそらくこんな直接的な表現ではなかったが、少なくとも意訳するとこういうことだ。)
「考えておきます・・・」そう答えるのが精いっぱいだった。

実は予想していたことだ。
このところ心から信頼していた社長の発言がずっとひっかっかっていた。何から何までぼくのことが気に入らないらしい。すべてをネガティブにとらえて評価されるものだからかなり滅入っていたことも事実。奈落の底に突き落とされた感覚と同時に自らが意識しない安堵感が心を埋め尽くしていった。