2008年3月25日火曜日

パソコンとの格闘

ぼくはIT企業でプログラマをしていたことがある。今風にITなどと言っているがソフト会社の方が通りがいいだろうか。その頃はまだパソコンが一人一台の時代ではなく、今みたいに何でもかんでもパソコンじゃなかった。卒論だって手書きだったし、驚くべきことに会社の提案書だって手書きだったことが信じられるか。
それもそんなに昔の話じゃない。ほんの20年前の話だ。付け加えておくがインターネットなんて言葉すら極めてマイナーだった。と言うよりなかった。携帯電話が肩掛けのついたパソコンの筐体くらいの大きさがあったのだ。

それがどうだろう。今やパソコンは一人一台以上、会社じゃメモ書きすらワープロやメッセンジャー、eメール。どんな業種だってパソコンがなければ仕事にならない。今ぼくはFXやらヤフオクやら転職活動やらでそのすべての発信源がパソコンだ。やり取りだってメールが欠かせない。過去に何度も経験があるが、今日もそうだった。
「フリーズ!」
このVistaめ!メモリを2GBも積んでいやがるくせに!今度は何だ?またマカフィーの野郎か?ウイルスを退治しているところは見たことがないが、ぼくの時間を浪費するためにこんなに高い金払っているわけじゃないぞ。おまけにタスクマネージャすら起動しない。これで何度目の強制シャットダウンだ。もう3時間も格闘しているんだ。あーやっぱり新しくインストールしたあれかな?

パソコンは便利だ。しかしながら便利になったことによる効率UPよりイレギュラーに対応するための効率ダウンの方が大きな気がする。便利なインターネットバンキングだって面倒な申込、パスワードの記憶、無駄遣い・・・枚挙に暇がないくらい全体的な効率は落ちているのではないか。ひょっとしてIT産業をつくるために存在しているのがパソコンなんじゃないか?自問自答しながらさらに悪戦苦闘を続けてこの時間だ。もう寝ようかな。

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