ついにドル円は100円を切った。円高を恨んだ。
「もうどうにでもなれ。別に死ぬわけじゃなし。もうFXなんかやめた。」
自暴自棄になりかけた時、トレンドに変化が見られた。少しずつドル高になっている。100円台を持ち直してきたではないか。でもまだ30万円は損している。PCの前に座ったときに確か28万円ほど沈んでいた。一時に比べればずいぶん取り返したのだから、今ポジションを決済してしまえばいいのだ。ラッキーなんだから。そして改めてポジションをとりなおせばいい。円高でも円安でもいい。今度はストップを入れて・・・・・・できない!
こんな芸当ができる人は自分の金じゃない運用をしている人だけだ。
FXをやっている(ど素)人はおそらく例外なく、100%の勝ちを目指す。ラッキーを信じる。1円でもへこむことが許せない。とくにポジションを持っている時はそうだ。ポジションを持つ前だけが冷静な判断ができる。そこでストップを入れておかなければいけない。熱くなると判断がつかない。只管ラッキーを目指すのみになる。
ラッキーは訪れた。数日後、ぼくの虎の子は元に戻った。正確に言うと清水の舞台から飛び降りたつもりで10万円で損切りをしたのだ。激動の1週間はこうして日常に戻った。10万円の授業料を払って。この時のぼくは単純平均線しか見ていなかったくせに
「テクニカル分析は信じられない。」という誤った結論を導き出し、ファンダメンタル分析に走る。
0 件のコメント:
コメントを投稿