2008年4月5日土曜日

公務員

あれこれ想いを巡らせながら、会社設立の準備をしている。まずは定款認証と言って公証人に作成した定款を認証してもらう。結論から言うとこの作業を終えてしまうと後は単なる事務手続きでしかないのだ。これから起業するみなさん、ご安心ください。事務手続きは何回か失敗したって平気だ。(もちろん定款認証も事務手続きが面倒なのだが・・・)

その昔、総務の仕事をしていたときに公証人役場のことは知った。公正証書をつくりにいったことがあるのだ。当時の公証人は大変横柄で(今も?)自分が法律のようなぞんざいで不遜な態度をとっていた。たかだか引退した公務員なのに。今度もまたやられるのか。

そうそう公務員と言えば最近はマスコミにたたかれっぱなしで、かなり態度が変わってきた。家の近くの区役所なんか大変親切だ。少しくらい時間がオーバーしても受け付けるし、物腰も柔らか。住基カードを作ったときなんかカウンターの外まででてきて平身低頭で案内してくれた。なんだか恐縮してしまった。20年以上前になるか。まだ子供心に気に入らなかった国鉄がJRへと民営化された時は新鮮だった。
「ありがとうございます。」
駅員が車掌が頭を下げるじゃないか。今考えると当たり前のことが当時は違った。改札で面倒くさそうに切符に鋏を入れて半ば放り投げるように切符をつき返された記憶はぼくの年代以上なら誰しもあるだろう。親方日の丸とはよく言ったものだ。

その頃から比べると公務員は受難の時代かもしれない。学校の先生は自宅研修という名の長期休暇(つまりは夏休み)がなくなってしまったし、ゆうちょ銀行なんかどの銀行よりも親切で長時間窓口が開いている。道路特定財源もマッサージ機につかえなくなったし、社会保険庁も既得権はなくなってきた。もうおいしい仕事ではなくなっているのが公務員だ。

既得権や特権には誰でもあこがれる。いわゆる不労所得だからなのだろう。そのあこがれを一切排除してしまったら社会のバランスが崩れやしないだろうか。高齢化社会になり、老い先短い先輩達が増える。現役世代のぼくらの発言権は失われつつある。(例えば選挙権は高齢者の方が数が多くなる)

公務員は人気の職業№1でなくなった。ほんとうに「公僕」になったらそれが正常なのか、ぼくにはわからない。いや、そう思えないのだ。

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